ボンソワー、ズッカです!
渡仏5ヶ月が経過しました!
さてさて、今月も、渡仏時からこれまでの自分を見つめ直す記事として行ってみます!
渡仏5ヶ月経過
先月の記事を読むと、いかに自分が苦難していたかが分かります。
未だに、複数のネイティブを前に会話が早すぎて着いていけないことは日常茶飯事で、その都度「壁」を感じます。でも、この「壁」っていうのはぼく自身の問題であり、自らが勝手に作り出しているものなので、誰にも分かりませんし気付かれることはないでしょう。
言い換えれば、良くも悪くも「外国人というお客様ではなく、フランス人と同等に扱われている」と言えます。だから、彼らの話すスピードや言い回しは容赦ありません。
今も自分の非力さや未熟さに落ち込むなんてことはごく普通のこと。しかし、以前に比べると今のありのままの自分を受け入れられるようになって来ています。
だからと言って、自分に甘くなるというのではなく、ある程度の割り切りも必要だということです。
高すぎるハードルに向かうのも悪くはないですが、届くか届かないかぐらいのハードルをこなしてモチベーションを維持することの方が現実的です。
そういった小さな積み重ねをしていけば、今は実感がなくても半年後、一年後には変化を感じるかもしれません。
フランスに来てから、発言力・自己主張のある外国人を目の当たりにして、彼らのポテンシャルに驚かされて圧倒されては、常々悔しい思いをしている自分がいます。
だけど、改めて気付きました。
周りを意識することも大切ですが、自分の一番のライバルは常に自分なのです。
自分よりフランス語に秀でている人なんて星の数ほどいるわけで、上も下も見ていたら正直キリがありません。周りと自分を比べるのではなく、昨日の自分に比べて今日の自分はどうなのか、明日の自分は今日の自分よりも優っているのか?ということの方がはるかに大切です。
ぼくも人間ですから、自分の誘惑に負けてついついラクする方向へ流されてしまうときがあります。
もちろん、ラクすることも大事です。
だけど、ラクばかりしていては得られるものも得られません。
この辺のストイックさは、アーティスト、アスリート、どの分野でも共通だと思います。
毎日毎日葛藤していますが、とにかく、自分に負けないようにと言い聞かせています。
ナンパから学んだこと 〜度胸・自信を持つこと〜
先日、日本VSベルギーのワールドカップを観終えて、同居人とバーに行ったときのこと。
「あそこのテーブルにいる娘をナンパしてこいよ」と言われました。
ぼくはこれを断るわけにはいきませんでした。
なぜなら、日本が負けたらぼくはナンパをしなければならないという賭けを同居人としてしまったからです(笑
ここはフランス、バーで初対面の人と話すなんてのはごく普通のこと。
とは言っても、世界的にも恥ずかしがり屋で知られる国、日本出身のぼくには中々ハードルが高い・・・。
しかし、男同士の約束に背を向けるわけにはいきません!!
もう、どうにでもなれという覚悟の元、ワールドカップ試合直後ということもあって気持ちが少々高ぶる中、意を決してその娘の元へと向かいました。
「ボンソワー、さっきのサッカーの試合観てた?日本とベルギー良い試合だったよね〜あ、オレは日本から来たんだけど、日本とフランスってすごい離れてるじゃん?だから、日本について連想することとかあったら教えてほしいんだよね!」
こんな感じで声を掛けに行きました(笑
すると、「え、日本?わたし、お好み焼き食べたことあるよ。あれ美味しくて好きなんだー!今、スシショップでバイトしてるんだよ〜」と、何とも好感触な答えが返って来ました。
それから、彼女のテーブルで30分ぐらい話をしました。
てっきりフランス人だと思ってたのですが、彼女はウクライナ人でかれこれ3年フランスで暮らしているとのこと。ウクライナと聞いて、ロシア語も通じる場所でもあるので、ぼくは意味もなくスパシーバと言い放ちました(笑
別れ際、連絡先を交換しました。(残念ながら、彼氏はいる模様。)
ナンパをした結果がたとえアミティエだとしても、その先には何かがあるかもしれません!!
いやー、なんか色々と鍛えられました!!
フランス語はもちろんのこと、度胸や自信を持つことだったり、立ち振る舞いだったり。
ヘタクソでも何でも、伝えようとすることが何よりも大事で、その場に勇気を持って飛び込んで行くことに意味があります。
そういった面も含めて、見ず知らずの人と自然に話すことに慣れているフランス人の社交性には毎度驚かされています。
ちなみにぼくがウクライナ人の子と話している間、同居人の彼は別のテーブルからこっちを見ながら不敵な笑みを浮かべて満足そうにしていました(笑
マイノリティこその強み
移民が多いフランスでは、ヨーロピアン、ラテン、アラブ、黒人、アジア人と多くの人種が入り混じっています。
しかし、その中において日本人の存在は極めて稀だということを実感します。
ストラスブールに着いてから、未だに3人の日本人の方と知り合ったぐらいです。
以前、同居人に言われました。
「お前は日本人だ。日本人はここには少ない。それがお前の個性で強みなんだ。ナンパにしたって、特にフランス人女性は外国人が好きだから俺らよりもお前の方が分がある!」
内心はまたナンパのくだりかよと笑って聞いていました(笑
当然と言えば当然なんですが、なんかこの一言にハッとさせられ、納得するものがありました。
日本ではなんともない日本人という存在が、ここフランスでは在り方が異なる。
日本でフランス人が珍しいように、ここフランスでも同様に日本人は珍しく、初めて知り合う方からは日本に対して様々なことを聞かれますし、その度に自国のことをもっと知らなければならないと考えさせられる瞬間も多いです。
マイノリティだからこその強み、マイノリティだからこその武器がぼくらにはあるのです!!
人が人を繋ぐ
フランスに来て、何人かの日本人の方と知り合って、ぼくはなるべく自分の同居人や友達を彼らに紹介するようにしています。
と言うのも、実際留学をして現地で生活しても中々現地のフランス人の友達を作るのは難しく、(語学学校にいるのはフランス人以外の外国人です)以前、2ヶ月間短期留学したときはホストファミリーと先生以外に知り合ったフランス人は皆無でした・・・。そんな経験もあるので、ぼくにはこの気持ちが痛いほど分かります。
だから、せっかくにフランスにいるのだから、一人でも多くの人と話す方が良いに決まってますし、自分を介してその人の交友関係が少しでも広がるなら、こんなに嬉しいことはありません。
やっぱり共通の目標を持ってフランスに来ているcompatrioteなので、こうして知り合ったのも何かの縁ですし、ぼくはそういう関係を大事にしていきたいです。
だから、もし、このブログを見てぼくとコンタクトを取りたいという奇特?な方が居ましたら、全然ウェルカムです!!
まとめ
フランスに来て5ヶ月が過ぎて、フランス語を学ぶことも勿論そうなんですけど、これまで以上に自分という人間と向き合っています。自分という人間の在り方、日本人としての在り方、等々。
頭の中はグルグルと色々なことが渦巻いていて、今も考えるのが止まりません。
現地での生活スタイルに何度も何度も自問自答して、どういう過ごし方が自分にとってベストなのかは未だに分かりません。
ただ言えるのは、日々の過ごし方というのは十人十色で、何が正しくて何が正しくないかというのものはないということです。
そんなぼく自身の葛藤や焦燥があって、このフランス生活記では語学を学ぶにあたっての精神のあり方や、赤裸々な日々というものに行き着くのかなと思います。
この記事がフランス留学中の方、フランス語を嗜む方の励みや参考になれば幸いです。
やってやりましょうよ。
いや、やるしかない!
では、みなさんボンソワレー!!