海外で生活をされている方が一時帰国をするにあたって、代表的なあるあるネタのうちの一つがSIMです!
現地で使えていたSIMも日本に帰ってきた途端にその効力は失われます。
1週間ぐらいの短期間の帰国であれば、Wi-Fi環境だけでなんとかしのげそう?ですが、一時帰国の滞在日数が長ければ長くなるほど、現地での回線がない状況というのはネットが主流な世の中においては大変な死活問題。
そこで、短期滞在でどのSIMを選んだら良いのかを他会社との比較をかねて、ご紹介したいと思います。
一時帰国関係なく、これからSIMフリーに契約する方も参考にできるように、LINEモバイル、mineo、U-moibleの比較も行いますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
一時帰国の滞在日数を知る!
一時帰国でSIMを購入するにあたって一番重要なことは、まず初めに自分の滞在日数をしっかりと把握することです。
滞在日数によってうまくSIMを使い分けましょう。
滞在日数をしっかりと把握した上で、どこの会社もしくはどのSIMを選択するかを考えます。
一ヶ月未満の滞在であればプリペイドを、1ヶ月を超える場合はキャリア契約をするのがお得かと思われます。
1週間
こちらは、8日間の使い放題無制限になります。
短期間で大容量を消費するヘヴィユーザー向けのSIMと言えます。
Amazonのレビューを覗いたところ、無制限ですが速度が少々遅いといった意見も見られます。
この辺は、無制限なのでご愛嬌といったところなのでしょうか。
2週間
続いて、2週間までの滞在であれば、10GBを網羅しているこちらがお得なようです。
先述の1週間のSIMと値段差もあまりないので、1週間の滞在でより多くの容量が欲しいという方にも適していますね。
1ヶ月まで
続いて、一ヶ月の滞在であれば、先ほど紹介したものと同系列で30日間で5GBのSIMがあります。
毎日動画を頻繁に見るヘヴィユーザーには適していませんが、普通に使う分には十二分な容量です。
1ヶ月以上
1ヶ月以上の滞在となると、プリペイドSIMではなくキャリア契約を選択肢に入れるのが経済的な面で現実的かと思われます。
LINEモバイル、mineo、U-mobileなんかが候補に上がります。
そこで、これらのキャリアを比較してみます。
LINEモバイル
LINEモバイルの強みは、データフリーと言って LINE, Instagram, Twitter, Facebookの利用は実質無制限で、それらの消費容量が換算されないことです。
通信速度制限になったとしても、データフリー対象サービスの通信速度が落ちないことも強みの一つと言えるでしょう。
回線はau, docomo, SoftBankの全てに対応していて、料金はすべて同一です。
基本的にラインモバイルのプランは、「LINEフリープラン」と「コミュニケーションフリープラン」と「MUSIC+プラン」の3つに分類されます。
これらすべてのプランにデータフリーが適用されます。
LINEモバイルの基本プランは容量上限が10GBまでなので、それ以上を求める人は他社の選択を考えるのが良いかもしれません。
データSIM(SMS付きも含め)の場合は、解約手数料がかからないので、一時帰国で電話回線を必要としない人に適しています。
音声通話SIMを選択する場合は最低契約期間が決められているので、解約の際は注意が必要です。解約規約の詳細はこちらを参照してください。
LINEフリープラン
LINEフリープランの魅力は、下位のデータSIMであれば月額500円のワンコインで運用できることです。
月の制限が1GBしかありませんが、データフリーが付随しているので、実質上記で挙げたSNSは制限なしで使うことができます。
必要最低限にしか連絡を取らない人に一番適しているプランです。
コミュニケーションフリープラン
LINEフリープランでは1GBしか選択肢がありませんが、こちらのプランではユーザーの好みに応じて月ごとの容量を選択できます。
データSIMと音声通話SIMの差額は、どの容量を選択しても大体500円前後。
LINEモバイルの中で一番オーソドックスなプランだと言えるでしょう。
MUSIC+プラン
上記のコミュニケーションフリープランにLINEミュージックをプラスしたものになります。
LINEミュージックを日頃から頻繁に使う人に適したプランと言えます。
LINEミュージックの楽曲保存や検索もデータフリーの対象となりますが、LINE MUSICの利用には別途料金がかかるので注意が必要です。
普段、LINEミュージックを利用されない方は、先ほど紹介したコミュニケーションフリープランで十分でしょう。
・最小限の最安料金でSIMを使いたい(LINEフリープラン)
・LINE, Instagram, Twitter, Facebookを頻繁に利用する
・LINEミュージックをよく使う
LINEモバイル契約の際に、事前にエントリーパッケージを購入し、web上で手続きをすることでSIM発行の事務手数料を免除できます。
mineo(マイネオ)
mineoはLINEモバイル同様に、au, docomo, SoftBankの3回線に対応しています。
LINEモバイルの場合はどの回線を用いても、料金に差異はありませんが、対するmineoは回線により料金が変わります。
auとdocomoのデータSIMは同額ですが、音声通話SIMはごくわずかdocomoが割高です。
SoftBankはデータSIM、音声通話SIMともに他2回線よりも少し高めです。
迷ったときは、値段も中間にある一番メジャーで電波も行き届いているドコモを選択すれば間違いないと言えます。
LINEモバイル同様、データSIMの解約手数料はかかりませんが、音声通話SIMには最低契約期間があるので注意が必要です。
Aプラン(au回線)
au回線 | ||
容量 | データSIM | 音声通話SIM |
500MB | 月額700円 | 月額1,310円 |
3GB | 月額900円 | 月額1,510円 |
6GB | 月額1,580円 | 月額2,190円 |
10GB | 月額2,520円 | 月額3,130円 |
20GB | 月額3,980円 | 月額4,590円 |
30GB | 月額5,900円 | 月額6,510円 |
Dプラン(docomo回線)
docomo回線 | ||
容量 | データSIM | 音声通話SIM |
500MB | 月額700円 | 月額1,400円 |
3GB | 月額900円 | 月額1,600円 |
6GB | 月額1,580円 | 月額2,280円 |
10GB | 月額2,520円 | 月額3,220円 |
20GB | 月額3,980円 | 月額4,680円 |
30GB | 月額5,900円 | 月額6,600円 |
Sプラン(SoftBank回線)
SoftBank回線 | ||
容量 | データSIM | 音声通話SIM |
500MB | 月額790円 | 月額1,750円 |
3GB | 月額990円 | 月額1,950円 |
6GB | 月額1,670円 | 月額2,630円 |
10GB | 月額2,610円 | 月額3,570円 |
20GB | 月額4,070円 | 月額5,030円 |
30GB | 月額5,990円 | 月額6,950円 |
・ひと月の消費容量が3〜5GBで安く済ませたい
・ひと月の消費容量が10GB以上
ちなみにぼくが実際に一時帰国の際に使用しているのが、mineoのdocomo回線のデータSIMです。
LINEモバイルにしようかmineoにしようか悩みましたが、データSIMの3GBであれば月1,000円を下回る安さに魅力を感じ、mineoを選びました。
これからmineoに契約予定の方は、web申し込みの前にエントリーパッケージを購入することで、通常3,000円かかる契約事務手数料を無料に抑えることができます。
ケイ・オプティコム mineoエントリーパッケージ KM101
U-mobile(ユーモバイル)
U-mobileはドコモ回線を、U-mobile SはSoftBankの回線を利用したSIMサービスです。
注意しておきたいのが、U-mobile Sはデータ通信専用なので、電話番号取得はできないのでSMSには適していないことです。
SoftBankの回線をどうしても使用したいという強い希望がない限りは、値段も安いことから通常のU-mobileを使用するのが賢い判断です。
特筆すべき点はLINEモバイル、mineoには容量無制限のプランが存在しませんが、U-mobileにはそれがあることです。
値段もmineoの最上位の30GB(月額5,900円ほど)に比べるとカナリ割安で、動画を頻繁に視聴するヘヴィユーザーには正に打ってつけと言えます。
ただ、無制限という謳い文句はあるものの、速度が遅いと言った意見がネット上では見られたので注意が必要かもしれません。
U-mobileの音声通話SIMにおける、LTE使い放題と使い放題2の違いは、最低利用期間の縛りが前者は6ヶ月であるのに対し、後者は12ヶ月です。
契約期間が長い分、月額料金が若干低下しているのが特徴。
U-mobile プラン
U-mobile | |||
プラン | 容量 | データSIM | 音声通話SIM |
1MB | 1MB | 月額790円 | 該当なし |
3GB | 3GB | 該当なし | 月額1,580円 |
5GB | 5GB | 月額1,480円 | 月額1,980円 |
LTE使い放題 | 使い放題 | 月額2,480円 | 月額2,980円 |
LTE使い放題2 | 使い放題 | 該当なし | 月額2,730円 |
USEN MUSIC SIM | 使い放題 | 該当なし | 月額2,980円 |
Umobile for iPhone | 使い放題 | 該当なし | 月額2,980円 |
ダブルフィックス | 最大3GB | 月額680円(〜1GB)
月額900円(〜3GB) |
月額1,480円(〜1GB)
月額1,780円(〜3GB) |
U-moible S プラン(データSIM専用)
U-mobile S | ||
プラン | 容量 | データSIM |
1MB | 1MB | 月額880円 |
3GB | 3GB | 月額1,580円 |
7GB | 7GB | 月額2,980円 |
30GB | 30GB | 月額4,980円 |
・安く大容量(無制限)が欲しい
・以前使っていたSoftBank回線の機器を運用したい
日数無制限 10GBまで使用可能
ここまでは滞在期間ごとにSIMを紹介してきましたが、これは日数無制限の容量縛りのSIMカードです。
10GBありますから、滞在を3ヶ月と仮定すると、ひと月換算で3.33GBなので、ライトユーザーに適しているSIMと言えます。
仮に2週間の滞在だとしても、始めに紹介した2週間10GBのSIMを購入するよりも、こちらの方が若干お得(数十円程度)ですね。
ひと月以上の滞在となると、プリペイドSIMよりも先ほど挙げたキャリア契約の方がお得だったりします。
こちらのSIMは、値段も手頃な上にキャリア契約では避けて通れない面倒なweb上の手続きとかもないので、その辺も便利です。
ぼくはmineoに契約した後、このSIMの存在を知ったので、もしもう少し早く知っていたならこちらの選択肢が濃厚だったかもしれません。
次回の帰国の際はこちらを試してみようかなと、今から目論んでいます。
どのSIMを選ぶべきか?
一番大事なことは、購入前に自分が月々に大体どれぐらいの容量を要するか知ることです。
それから一時帰国をする人は、その滞在期間の中で通話する必要性があるかというのも大事な判断材料になります。
通常、音声通話SIMは最低契約期間が設けられているので、注意をしないと契約解除手数料が別途かかってしまいます。
今はSNSが発達しているので、仲間内に連絡を取るだけで十分ならば通話SIMを用意する必要はないと個人的には思いますが、急なアクシデントや仕事上出先でどうしても電話をする方はもった方が良いのかもしれません。
どこの会社が一番お得になるかは運用の仕方で人それぞれ変わってきます。
月ごとの消費容量に言及すると、今回紹介させていただいた中では、必要最小限の最安値であればLINEモバイルのLINEフリープラン、3〜5GBの消費で十分ならばmineo、大容量一択であればU-mobileに軍配が上がります。
値段的に、各社それぞれものすごい差異があるか?と言われたら、そういうわけではありませんし、最終的には好みの問題もあると思います。
各社それぞれにメリットがあるので、この記事を参考に何を第一に取るかを吟味していただけたら幸いです。